竹細工 耳かき | 神奈川
竹の特性を生かして削り出された、細身の耳かきです。
■ 強い圧力を逃がす、竹のしなり
竹には素材自体に適度なたわみ(しなり)があります。手元で力を入れてもその力が先端へそのまま伝わらず、余分な圧力が外へ逃げるため、耳の中に負担をかけにくくなっています。また先端の匙(さじ)部分は厚みを抑えて滑らかに仕上げられており、肌にあたる際の違和感を和らげてくれます。
■ 指先に添う、節(ふし)と平軸のかたち
丸みを帯びた軸の途中に竹の節を残し、持ち手側を平らな板状に削り出しています。指で平らな面をしっかり挟めるため、手元で軸が回ってしまうのを防ぎ、匙の向きを一定に保ったまま、力の加減を微調整できます。
竹細工 耳かき | 神奈川
使い心地
しなやかな「白竹」と、硬く引き締まった「煤竹」。それぞれの素材の性質に合わせて匙や軸の太さが調整されているため、使い心地が異なります。
◾️白竹(しらたけ)
熱を加えて竹の余分な油分を抜き、乾燥させたものです。竹本来の繊維のしなやかさが生きているため、先述の「たわみ」をより豊かに感じられます。
このしなりが余分な力をやわらかく逃がしてくれるため、そっと撫でるような心地よさがあります。使い込むほどに色合いが深まり、手に馴染んでいく過程も味わえます。
◾️ 煤竹(すすだけ)
白竹をさらに煙でじっくりと燻(いぶ)し、深く水分を飛ばしたものです。熱が芯まで入ることで繊維が引き締まり、素材自体が硬く変化しています。
この硬さがあるからこそ、先端の匙や軸を白竹よりも細く薄く削り出しても強度が保てます。しなりが少ない分、指先の動きが先端へと素直に伝わり、狙った場所を的確に捉えることができます。
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