作家紹介
2026/08/12 17:50

atosaki文庫では、人の手によって作り出される陶器やガラス、作家さんこだわりのバッグなど、暮らしの中で長く愛着の持てる作品を中心にお届けしています。その中で、住まいの「電気」にまつわるパーツを扱う新しいカテゴリーとして「atosaki電工」を立ち上げました。
朝起きて明かりを点け、作業のためにプラグを挿し、夜眠る前に電気を消す。日常生活の中で、私たちが最も無意識に、けれど確実に触れているのが壁のスイッチやコンセントです。日本の住宅では、それらを覆うプレートは長らく「壁と同化し、気配を消すこと」が求められてきました。フラットな形状、押しやすい大きなボタン。誰もが使いやすく空間を邪魔しない配慮である反面、そこに個性が主張されることはほとんどありません。
一方で、アメリカの現場に目を向けると、そこにはまったく異なるプロダクトが生きています。壁から飛び出す立体的な防雨カバー、重厚な金属の質感、タフな工業用樹脂、バネでしっかりと閉まるヒンジや刻印された英字ロゴ。それらは部屋を飾るためではなく、過酷な環境で確実に電力を守り、使うために作られた「現場のパーツ」です。気に入った器が食卓の佇まいを変えるように、この実直な工業製品もまた、日々の何気ない動作に確かな実感をもたらしてくれます。
ただ、電気は少しの不具合が重大な事故につながるため、国内で使用する本体は国の安全基準(PSE法)を満たす必要があります。そのためatosaki文庫では安全を第一に考え、まずはアメリカから仕入れたプレートやカバーのみの販売からスタートすることにしました。国内にはすでにPSEを取得してスイッチ本体を販売されているショップさんもありますので、そうしたお店で本体をご用意いただいたり、すでにお使いのアメリカンスイッチのカバーとして掛け替えていただくことも可能です。
まずは私たちが惹かれたこのパーツからお届けし、ゆくゆくは日本の基準に合わせた本体や、atosaki電工オリジナルのパーツもお届けできたらと考えています。なお、取り付けには国内の安全基準を満たした「アメリカン寸法のスイッチ本体」と、電気工事士による施工が必要です。手軽に付け替えられるアイテムではありませんが、毎日触れる場所に確かな品を取り入れる。そのひと手間は、きっと空間に新しい愛着を生んでくれるはずです。
人生のあとにもさきにも続いていく、壁の小さな景色。
日々の何気ない、けれど長く付き合うことになるその場所に選んでいただけたら嬉しいです。
atosaki商店