私にとって、心を許せる妹であり、時に大切な子どもにもなる、ガラス作家の矢羽田千乃さん。
彼女が主宰するブランド「water_donut」の、まるで水そのものを形にしたような美しい指輪。その透き通ったかたちには、彼女だからこそ表現できる瑞々しさが溢れています。
普段の彼女は、私の頼もしい「のみなかま」でもあります。とにかく頭の回転が速く、会話のテンポが小気味いい。時折、こちらの心を見透かすような、するどい言葉がまっすぐ飛んでくる。そのスマートでからりとした佇まいは、一緒にいて本当に飽きることがありません。
けれど、そんな彼女の手から生まれるガラスは、驚くほど儚く、清廉で、繊細。光を受けて揺らぐ世界を見つめていると、彼女の持つ、澄み切ったキレイな心にそっと触れたような気持ちになります。
そして、そこには、ただ透き通っているだけではない、彼女の持つ鮮やかな感性や、あの軽快な知性も確かに息づいています。
atosaki文庫では、指輪を中心に、さまざまなガラスの作品を紹介していきます。
彼女そのものが溶け込んだ作品たちが、あなたの毎日にどんな新しい光を落とすのか、暮らしのなかで感じていただけたら嬉しいです。
atosaki商店・店主
リカ・ペルト